邪婬じゃいん)” の例文
妙信 あんなにおどり込んで、また本堂の片すみにつく這いながら、自分の邪婬じゃいんは知らぬことのように邪婬の畜生のとわめくのがはじまろうわ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
妙念 (妙念語りむことなく)久遠までかかっていた邪婬じゃいんの呪いが二十年しかたたぬ今夜、とうとい祈誓の法力で風に散らされて粉のように消えせてしまったのだ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)