“面汚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つらよご76.9%
つらよごし23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪さん、捨てられたの何のってなきつらをしながら、かたきを討って下さいなんて、飛んでもないところへ泣きつくなんぞは、女の面汚つらよごし。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
相手は阿呆の田舎者である、勝ったところで名誉にならず、負けたらそれこそ面汚つらよごしだ。一向はえない試合だと思うと、ムシャクシャせざるを得なかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
のみならず、一旦恥辱をこうむつて、われわれ同胞の面汚つらよごしをしてゐながら、洒亜しあつくで帰つて来て、感状をいただきは何といふ心得だ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
我々同業間の面汚つらよごしのだ、其処そこで今夜彼奴きやつの来たのをさいはひに、我党の人にしてらうと思ふんだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)