“相州”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうしゅう81.3%
さうしう18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿角かづの郡のユルギがあり、福島県では石城いわき郡のイルギ、最上もがみ会津あいづ相州そうしゅう浦賀等のユルギのほかに、飛んで隠岐おき五箇浦ごかのうらのエリリがある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もう十二年ぜんである、相州そうしゅう逗子ずしの柳屋といううちを借りて住んでいたころ、病後の保養に童男こども一人ひとり連れて来られた婦人があった。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
それは去年の春、彼の所へ弟子入りをしたいと云つて手紙をよこした、相州さうしう朽木くちき上新田かみしんでんとかの長島政兵衛ながしままさべゑと云ふ男である。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あつられたが、しかしさとつた。……かつ相州さうしう某温泉ぼうをんせんで、朝夕あさゆふちつともすゞめがないのを、夜分やぶん按摩あんまいて、歎息たんそくしたことがある。みんなつてしまつたさうだ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)