“そうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相州72.2%
滄州5.6%
総州5.6%
僧衆2.8%
双鷲2.8%
操舟2.8%
滄洲2.8%
荘周2.8%
藻洲2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう十二年ぜんである、相州そうしゅう逗子ずしの柳屋といううちを借りて住んでいたころ、病後の保養に童男こども一人ひとり連れて来られた婦人があった。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「兄弟。名残りは尽きないが、明日はもう滄州そうしゅうでまえの近県に入るそうだ。今夜はひとつ、別れの思いをみ合おう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その年の三月からりょうは学校へ出るのを全くやめて、あてもなく総州そうしゅうへんを旅行したりしていたらしいが、いよいよ神経衰弱がひどくなって、とうとう四月に国へ帰ってしまった。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
求法ぐほう僧衆そうしゅうが、最も苦しみ闘うのは、そのうちでも「女色禁」の一戒であった。女に対して、眼をつぶることは、生れながらの盲人めくらでさえもなし難い。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は露西亜の双鷲そうしゅう勲章を受けた以上の感激に打たれて、思わず最敬礼をお返ししたのであったが、その瞬間に私は、私の第六感の暗示が一つ残らず鮮かに的中していた事を覚ったのであった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
の旗を北平ほくへいに送り、世子せいしさとして曰く、これを蔵し、後世をして忘るなからしめよと。旗世子のもとに至る。時に降将こうしょう顧成こせいりて之を見る。成は操舟そうしゅうを業とする者より出づ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
長倉のご新造が意外だと思ったように、滄洲そうしゅう翁も意外だと思った。しかし一番意外だと思ったのは壻殿むこどのの仲平であった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
だから雛を育てることのむつかしいがんなどのおとりは、かつて荘周そうしゅう寓言ぐうげんにもあったように、その鳴声の遺伝がたちまちに食われると愛せられるとの境を区別する。
一、飽翁ほうおう藻洲そうしゅう種竹しゅちく湖邨こそん等の諸氏去りて、碧梧桐へきごとう鼠骨そこつ豹軒ひょうけん等の諸氏来りし事
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)