滄州そうしゅう)” の例文
すなわち呉傑、平安をして西の方定州ていしゅうを守らしめ、徐凱をして東の方滄州そうしゅうたむろせしめ、自ら徳州にとどまり、猗角きかくの勢をしてようやく燕をしじめんとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「兄弟。名残りは尽きないが、明日はもう滄州そうしゅうでまえの近県に入るそうだ。今夜はひとつ、別れの思いをみ合おう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かたじけない」と、宋江はしばしうなじを垂れて——「どこといって、さし当りかくたるあてもないが、思いうかぶのは第一に滄州そうしゅうの名士、小旋風しょうせんぷう柴進さいしん
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それは、願ってもない場所。ぜひ行ってみたいが、しかしどうして、滄州そうしゅうの街道口をうまく脱出できましょうか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)