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相州
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さうしう
ふりがな文庫
“
相州
(
さうしう
)” の例文
それは去年の春、彼の所へ弟子入りをしたいと云つて手紙をよこした、
相州
(
さうしう
)
朽木
(
くちき
)
上新田
(
かみしんでん
)
とかの
長島政兵衛
(
ながしままさべゑ
)
と云ふ男である。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あつ
氣
(
け
)
に
取
(
と
)
られたが、しかし
悟
(
さと
)
つた。……
嘗
(
かつ
)
て
相州
(
さうしう
)
の
某温泉
(
ぼうをんせん
)
で、
朝夕
(
あさゆふ
)
ちつともすゞめが
居
(
ゐ
)
ないのを、
夜分
(
やぶん
)
按摩
(
あんま
)
に
聞
(
き
)
いて、
歎息
(
たんそく
)
した
事
(
こと
)
がある。みんな
食
(
く
)
つてしまつたさうだ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
發足せしが此六郎兵衞は
相州
(
さうしう
)
浦賀
(
うらが
)
に有徳の親類有ばとて案内し伊賀亮又兵衞と三人にて浦賀へ
立越
(
たちこえ
)
六郎兵衞の
勸
(
すゝめ
)
に因て江戸屋七左衞門
叶屋
(
かなふや
)
八右衞門
美作
(
みまさか
)
屋權七といふ三人の者より金子八百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
相州
(
さうしう
)
逗子
(
づし
)
に
住
(
すま
)
つた
時
(
とき
)
、
秋
(
あき
)
もややたけた
頃
(
ころ
)
、
雨
(
あめ
)
はなかつたが、あれじみた
風
(
かぜ
)
の
夜中
(
よなか
)
に、
破屋
(
あばらや
)
の
二階
(
にかい
)
のすぐその
欄干
(
らんかん
)
と
思
(
おも
)
ふ
所
(
ところ
)
で、
化
(
ば
)
けた
禪坊主
(
ぜんばうず
)
のやうに、
哃喝
(
どうかつ
)
をくはしたが、
思
(
おも
)
はず
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
逐電
(
ちくでん
)
の
節
(
せつ
)
大津迄同道せしが夫より分れて
渠
(
かれ
)
は三井寺の方へ行私し儀は
願山
(
ぐわんざん
)
諸共
(
もろとも
)
に江戸へ下向致せしにより其後
靱負
(
ゆきへ
)
の行方
更
(
さら
)
に心得申さずと云ゆゑ然らば
是非
(
ぜひ
)
に及ばず併し其方
生國
(
しやうこく
)
は
相州
(
さうしう
)
と申たれども是又
僞
(
いつは
)
りならん
眞直
(
まつすぐ
)
に申せと有ければ平左衞門
彌々
(
いよ/\
)
驚
(
おどろ
)
き
斯
(
かく
)
見透
(
みとほ
)
さるゝ上はとても叶はじと思ひ私し
生國
(
しやうこく
)
實
(
じつ
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
三十日
(
さんじふにち
)
夜
(
よ
)
、
相州
(
さうしう
)
酒匂
(
さかは
)
松濤園
(
しようたうゑん
)
に
一泊
(
いつぱく
)
、
間近
(
まぢか
)
に
富士
(
ふじ
)
を
望
(
のぞ
)
み
松原
(
まつばら
)
に
寄
(
よ
)
する
夕波
(
ゆふなみ
)
の
趣
(
おもむき
)
佳
(
よ
)
し。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雨戸
(
あまど
)
の
中
(
うち
)
は、
相州
(
さうしう
)
西鎌倉
(
にしかまくら
)
亂橋
(
みだればし
)
の
妙長寺
(
めうちやうじ
)
といふ、
法華宗
(
ほつけしう
)
の
寺
(
てら
)
の、
本堂
(
ほんだう
)
に
隣
(
とな
)
つた八
疊
(
でふ
)
の、
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
い
置床
(
おきどこ
)
の
附
(
つ
)
いた
座敷
(
ざしき
)
で、
向
(
むか
)
つて
左手
(
ゆんで
)
に、
葛籠
(
つゞら
)
、
革鞄
(
かばん
)
などを
置
(
お
)
いた
際
(
きは
)
に、
山科
(
やましな
)
といふ
醫學生
(
いがくせい
)
が
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
相州
(
さうしう
)
小田原
(
をだはら
)
の
町
(
まち
)
に
電車鐵道
(
でんしやてつだう
)
待合
(
まちあひ
)
の、
茶店
(
ちやみせ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
が
言
(
ことば
)
に
因
(
よ
)
れば、
土地
(
とち
)
の
鹽辛
(
しほから
)
、
蒲鉾
(
かまぼこ
)
、
外郎
(
うゐらう
)
、
及
(
およ
)
び
萬年町
(
まんねんちやう
)
の
竹屋
(
たけや
)
の
藤
(
ふぢ
)
、
金格子
(
きんがうし
)
の
東海棲
(
とうかいろう
)
、
料理店
(
れうりてん
)
の
天利
(
てんり
)
、
城
(
しろ
)
の
石垣
(
いしがき
)
、
及
(
およ
)
び
外廓
(
そとぐるわ
)
の
梅林
(
ばいりん
)
は、
凡
(
およ
)
そ
日本一
(
につぽんいち
)
也
(
なり
)
。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“相州”の意味
《固有名詞》
相州(そうしゅう)
相模国(さがみのくに)の別称。
(出典:Wiktionary)
“相州”の解説
相州(そうしゅう)は、中国にかつて存在した州。南北朝時代から金代にかけて、現在の河南省安陽市一帯に設置された。
(出典:Wikipedia)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“相州”で始まる語句
相州屋
相州三浦
相州系
相州辺
相州浦賀
相州無銘
相州片瀬
相州行光
相州逗子
相州三浦三崎