“竹屋”の読み方と例文
読み方割合
たけや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月島つきしま埋立工事うめたてこうじが出来上ると共に、築地つきぢの海岸からはあらた曳船ひきふねの渡しが出来た。向島むかうじまには人の知る竹屋たけやわたしがあり、橋場はしばには橋場はしばわたしがある。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
竹屋たけやふぢ時節じせつにあらず、金格子きんがうし東海樓とうかいろうとほつたみち青樓おちややさの、ところ今日けふ腹工合はらぐあひと、懷中くわいちう都合つがふつて、天利てんりといふので午餉ひるにしよう、しろうめとやれ
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
向島むこうじまも明治九年頃は、寂しいもので、木母寺もくぼじから水戸邸まで、土手が長く続いていましても、花の頃に掛茶屋かけぢゃやの数の多く出来てにぎわうのは、言問ことといから竹屋たけやわたしの辺に過ぎませんでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)