“木母寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくぼじ93.8%
もっぽじ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三囲みめぐりから白鬚しらひげ、遠くは木母寺もくぼじまで肩摩轂撃けんまこくげき、土手際にはよしず張りの茶店、くわいの串ざしや、きぬかつぎを売り物に赤前垂が客を呼ぶ。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
「その小間物屋のお糸坊、町内の義理で今年の三月十日、花見船を出して、柳橋から木母寺もくぼじまで漕いで行つたと思つて下さい」
吾妻橋あづまばしから木母寺もっぽじまで、長いつつみに、春ならば花見の客が雑踏ざっとうし、梅屋敷うめやしきの梅、夏は、酒をつんでの船遊び——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
木母寺もっぽじには梅若塚うめわかづか長明寺ちょうみょうじ門前の桜餅、三囲神社みめぐりじんじゃ、今は、秋葉あきば神社の火のような紅葉だ。白鬚しらひげ牛頭天殿ごずてんでんこい白魚しらうお……名物ずくめのこの向島のあたりは、数寄者すきしゃ通人つうじんの別荘でいっぱいだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)