“もくぼじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
木母寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿屋を引き上げて一同竹屋の渡しを渡り、桜のわくら葉散りかかる墨堤ぼくていを歩みて百花園ひゃっかえんに休み木母寺もくぼじの植半に至りて酒を酌みつつ句会を催したり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それが五代将軍綱吉の殺生禁断の時代に取毀とりこわされて、その後は木母寺もくぼじまたは弘福寺を将軍の休息所にあてていたということであるが、大原家の記録によると
鐘ヶ淵 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板こんにゃくばんりたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然ひょうぜんと下宿を出て向島の木母寺もくぼじへ往た。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)