“月島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきしま90.0%
つきじま10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お礼には及びませんよ。それに、私は名刺なんか持っていないんです。月島つきしま二丁目に住んでいる正木正太まさきしょうたという左官なんです」
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
月島つきしま埋立工事うめたてこうじが出来上ると共に、築地つきぢの海岸からはあらた曳船ひきふねの渡しが出来た。向島むかうじまには人の知る竹屋たけやわたしがあり、橋場はしばには橋場はしばわたしがある。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それでもこのぐわつから、月島つきじま工場こうばはうことになりまして、まあさいはひ此分このぶん勉強べんきやうさへしてつてれゝば、此末このすゑともに、さうわることからうかとおもつてるんですけれども
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このあひだ月島つきじま工場こうばへひよつくり小六ころくつてふには、自分じぶん學資がくしついてのくはしいはなしあにからいたが、自分じぶん今迄いままで學問がくもんつてて、とう/\大學だいがく這入はいれず仕舞じまひになるのは如何いかにも殘念ざんねんだから
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)