“間近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぢか80.4%
まぢ9.8%
まじか3.9%
まじ2.0%
まぢかく2.0%
まぢこ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お見せ。」……とも言はず、女太夫(おんなたゆう)が、間近(まぢか)から手を伸(のば)すと、逆らふ状(さま)もなく、頬を横に、鬢(びん)を柔順(すなお)に、膝(ひざ)の皿に手を置いて
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
艇の出発はいよいよ間近(まぢ)かになった。のこっているのは、飲料水の入った樽(たる)がもうあと十個ばかりだった。一同は力をあわせて、この最後の荷物を搬(はこ)びこんだ。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これをどうか湯に沸かして茶を拵えて飲んだらよかろうというので、その辺を駈け廻って野馬の糞を集めて来て沸かして居ると十二時間近(まじか)になって来た。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
帆村探偵ともあろうものが、ヒョイと立って手を伸ばせば届くような間近(まじ)かに、何時間も坐っていた殺人犯人をノメノメと逮捕し損(そこな)ったのだった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
も吐(つか)ず逃たりしが惡者共は何所迄もと猶も間近(まぢかく)逐來(おひきた)る故に半四郎は如何にもして逃行んとする機(をり)幸ひ脇道(わきみち)の有しかば身を飜(ひるが)へして逃込を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
背後(うしろ)は突抜(つきぬ)けの岸で、ここにも地(つち)と一面な水が蒼(あお)く澄んで、ひたひたと小波(ささなみ)の畝(うねり)が絶えず間近(まぢこ)う来る。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)