“柔順”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すなお49.2%
おとな32.3%
じゅうじゅん6.2%
すなほ6.2%
おとなし4.6%
おと1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、うつくしい白い指、結立ゆいたての品のいい円髷まるまげの、なさけらしい柔順すなおたぼ耳朶みみたぶかけて、雪なすうなじが優しく清らかに俯向うつむいたのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お銀は仔羊こひつじのように柔順おとなしくなって来た。笹村の顔色を見ると、じきにその懐へ飛び込んで来るようなれしさを見せて来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
右のほおを打つ者あらば左をもたたかせよというがごとき、柔順じゅうじゅん温和おんわの道を説き、道徳上の理想としてこれが一般社会に説かれたのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
姿すがたをつきました。あゝ、うつくしいしろゆび結立ゆひたてのひんのいゝ圓髷まるまげの、なさけらしい柔順すなほたぼ耳朶みゝたぶかけて、ゆきなすうなじやさしくきよらかに俯向うつむいたのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さわらないで、じっ柔順おとなしくしてさえいれば、元の通りに据直すわりなおって、が明けます。一度なんざ行燈が天井へ附着くッつきました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世に美しい柔順おとなしい
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)