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柔順
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すなほ
ふりがな文庫
“
柔順
(
すなほ
)” の例文
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
で
手
(
て
)
をつきました。あゝ、うつくしい
白
(
しろ
)
い
指
(
ゆび
)
、
結立
(
ゆひた
)
ての
品
(
ひん
)
のいゝ
圓髷
(
まるまげ
)
の、
情
(
なさけ
)
らしい
柔順
(
すなほ
)
な
髱
(
たぼ
)
の
耳朶
(
みゝたぶ
)
かけて、
雪
(
ゆき
)
なす
項
(
うなじ
)
が
優
(
やさ
)
しく
清
(
きよ
)
らかに
俯向
(
うつむ
)
いたのです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と彼女は傍若無人と云つてもよいやうに、一番縁側の近くに坐つてゐる、若いモーニングを着た紳士を
指
(
ゆびさ
)
した。紳士は、
柔順
(
すなほ
)
にモヂ/\しながら立ち上つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
慾をかわくな齷齪するなと常〻妾に諭された自分の言葉に対しても恥かしうはおもはれぬか、何卒
柔順
(
すなほ
)
に親方様の御異見について下さりませ、天に聳ゆる生雲塔は誰〻二人で作つたと
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
それ、
徒労力
(
むだぼね
)
と
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
よ!
要
(
えう
)
もない
仕事三昧
(
しごとざんまい
)
打棄
(
うつちや
)
つて、
少
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
は
妻
(
つま
)
を
思切
(
おもひき
)
つて
立帰
(
たちかへ
)
れえ。
老爺
(
おやぢ
)
も
要
(
い
)
らぬ
尻押
(
しりおし
)
せず、
柔順
(
すなほ
)
に
妻
(
つま
)
を
捧
(
さゝ
)
げるやうに、
少
(
わか
)
いものを
説得
(
せつとく
)
せい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
順
常用漢字
小4
部首:⾴
12画
“柔順”で始まる語句
柔順過