“髱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぼ92.3%
かもじ1.9%
つと1.9%
づと1.9%
シイニョン1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、うつくしい白い指、結立ゆいたての品のいい円髷まるまげの、なさけらしい柔順すなおたぼ耳朶みみたぶかけて、雪なすうなじが優しく清らかに俯向うつむいたのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と——其処の曲り角に、黒髪を束ねたかもじの看板と「おん小間物類こまものるい」とした暖簾のれんがふッと目につきました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その外出頭のびんからつとのあたりに気を付けてみますると、一度、毛がピッシャリと地肌に押付けられたものを、又掻き起いて恰好を付けた痕跡あとが、そのまま髪毛の癖になって
そして葭簀越よしずごしにも軽くにおわせる仙女香せんじょこうかおりと共に、髪はさがづと糸巻いとまきくずし、銀胸ぎんむね黄楊つげくしをさし、団十郎縞だんじゅうろうじまの中に丁子車ちょうじぐるまを入れた中形ちゅうがた浴衣ゆかたも涼しげに
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
白いスカアトをはいて頭髪をシイニョンに結んだ長身の男たち。