“結立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆいたて45.5%
ゆいた36.4%
ゆひた9.1%
ゆひたて9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人おんな右手めて差伸さしのばして、結立ゆいたて一筋ひとすじも乱れない、お辻の高島田を無手むずつかんで、づツと立つた。手荒さ、はげしさ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ああ、うつくしい白い指、結立ゆいたての品のいい円髷まるまげの、なさけらしい柔順すなおたぼ耳朶みみたぶかけて、雪なすうなじが優しく清らかに俯向うつむいたのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
姿すがたをつきました。あゝ、うつくしいしろゆび結立ゆひたてのひんのいゝ圓髷まるまげの、なさけらしい柔順すなほたぼ耳朶みゝたぶかけて、ゆきなすうなじやさしくきよらかに俯向うつむいたのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
折から縁に出来いできたれる若き女は、結立ゆひたて円髷まるわげ涼しげに、襷掛たすきがけの惜くも見ゆる真白の濡手ぬれてはじきつつ、座敷をのぞき、庭をうかがひ、人見付けたる会釈のゑみをつと浮べて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)