“説得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつとく60.0%
せっとく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ、徒労力むだぼねことよ! えうもない仕事三昧しごとざんまい打棄うつちやつて、わかひとつま思切おもひきつて立帰たちかへれえ。老爺おやぢらぬ尻押しりおしせず、柔順すなほつまさゝげるやうに、わかいものを説得せつとくせい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふと氣がついてみると、私は今馬鹿ばかかたくなつてこれをいてゐました。しや私の言ひかたがあなたを説得せつとくするやうな調子になりはしなかつたかと思つて、私は今思はずおもてあからめてゐます。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
「刑部どの。すまんが、弟をはじめ気負い立った若者ばらのこと、爺の説得せっとくだけでは心もとない。加賀田まで、おへんも共に、むちあててくれまいか」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その必死が、眼の中をたぎらせ、また、満身を賭けての説得せっとくにもさせていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)