“説諭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつゆ91.7%
ときさと8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よしよし、万事貴様に任せてやる、貴様からこの者共をよく説諭せつゆしてやるがよい、拙者も今日のところは特別の穏便おんびんを以て聞捨てにしてつかわす」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そういう次第なら、警察へ訴えて、かの男に説諭せつゆして貰うという方法が、この際もっとも常識的かと思われますが」
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ほとんかんふくめぬばかり諄々じゅん/\説諭ときさとすに罪人は心の中に得も云えぬ苦しみを感じせんかかく答えんかと独り胸の中に闘いて言葉には得出えいださぬ如く
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
説諭ときさとして文藏にみぎの段はなしければ文藏は天へも上る心地こゝちしていとうれしく忠兵衞を神か佛の樣に伏拜ふしをがみ夫より文藏は忠兵衞を同道どうだうして駿府すんぷへ赴き彼常盤屋かのときわやゆきて身請の事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)