“立帰”のいろいろな読み方と例文
旧字:立歸
読み方割合
たちかえ63.6%
たちかへ18.2%
たちか9.1%
たちかへり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとには娘お町が有難いお人だと悦んで居りました。國藏は又しきりに心配して、ぐる/\駈廻かけまわって居りまする処へ文治郎が立帰たちかえって参り
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
エヘヽヽ此辺このへんでは如何いかゞさまで。書生「ヤーこれいのー幾許いくらぢや、うむそれは安いの、うてかう。銭入ぜにいれからだいはらつて立帰たちかへりました。 ...
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
がつすえかたえがてなりしゆきも、次第しだいあとなくけた或夜あるよ病院びょういんにわには椋鳥むくどりしきりにいてたおりしも、院長いんちょう親友しんゆう郵便局長ゆうびんきょくちょう立帰たちかえるのを、もんまで見送みおくらんとしつた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
少童二人召具シテ住狎すみなれタル玉ノ床ヲ立出、行衛遥カニ忍ビ給フ、後見ノ男天王寺ノ辺マデハ付タリシガ、其ヨリヤガテ立帰たちかへり、トリ物シタヽカニシテ行方知ラズ成ニケル
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)