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立歸
読み方 | 割合 |
たちかへ | 72.7% |
たちかへり | 9.1% |
たちか | 9.1% |
たてかへ | 9.1% |
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知らず彦兵衞は金の
蔓に有り付たりと
悦び勇み望みの荷物を
請取是を
那して
斯してと心に
悦び我が
家を指て
立歸り淺草御門迄來懸る處を
僞りし
佛罰にて空恐しき目に逢しならん早々御
詫をすべしと下
男吉平へ申付て原澤村へ
立歸させ
番頭忠兵衞へ内談の上金子を取寄せ身延山へも金十兩を
納めて御
詫をなし
漸々日數を
三
月の
末つ
方、
消えがてなりし
雪も、
次第に
跡なく
融けた
或夜、
病院の
庭には
椋鳥が
切りに
鳴いてた
折しも、
院長は
親友の
郵便局長の
立歸へるのを、
門迄見送らんと
室を
出た。
憎みけるが或時
給金三兩を
田舍へ
遣はさんとて
手紙に
封じ
瀬戸物町の島屋へ
持行し
途中橋向ふにて
晝抅盜に
奪はれ
忙然として
立歸りしが
那の
金を取れては
又一年
餘の
奉公を爲ねばならぬと力を