“たちかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立歸47.1%
立還29.4%
立帰11.8%
易刀5.9%
立却5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかことでもござりませんが、手前てまへ當年たうねんはじめての御奉公ごほうこうにござりますが、うけたまはりますれば、大殿樣おほとのさま御誕生ごたんじやう御祝儀ごしうぎばん、お客樣きやくさまがお立歸たちかへりにりますると
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一寸ちよつとお待ち下さい、少し心当りがありますから。」と言ひ捨てゝ室を去つた。暫時しばらくして立還たちかへ
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それ、徒労力むだぼねことよ! えうもない仕事三昧しごとざんまい打棄うつちやつて、わかひとつま思切おもひきつて立帰たちかへれえ。老爺おやぢらぬ尻押しりおしせず、柔順すなほつまさゝげるやうに、わかいものを説得せつとくせい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここに倭建やまとたけるの命、河よりまづあがりまして、出雲建いづもたけるが解き置ける横刀たちを取り佩かして、「易刀たちかへせむ」と詔りたまひき。かれ後に出雲建河より上りて、倭建の命の詐刀こだちを佩きき。
ソノはぎハナハダ白カリシカバたちまチニ染著せんぢやくノ心ヲ生ジテ即時ニ堕落シケリ、ソレヨリやうやク煙火ノ物ヲ食シテ鹿域ろくゐきなか立却たちかへレリ
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)