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たちかえ
ふりがな文庫
“
立帰
(
たちかえ
)” の例文
旧字:
立歸
後
(
あと
)
には娘お町が有難いお人だと悦んで居りました。國藏は又
頻
(
しき
)
りに心配して、ぐる/\
駈廻
(
かけまわ
)
って居りまする処へ文治郎が
立帰
(
たちかえ
)
って参り
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この夜おあいは考えた。こうして家まで売ってしまっては、また
瞬
(
またた
)
く間に昔のように苦しい、みじめな生活に
立帰
(
たちかえ
)
ってしまうのが目に見えている。
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よしや我身の
妄執
(
もうしゅう
)
の
憑
(
の
)
り移りたる者にもせよ、今は恩愛
切
(
きっ
)
て
捨
(
すて
)
、迷わぬ
初
(
はじめ
)
に
立帰
(
たちかえ
)
る珠運に
妨
(
さまたげ
)
なす
妖怪
(
ようかい
)
、いでいで仏師が腕の
冴
(
さえ
)
、恋も未練も
段々
(
きだきだ
)
に
切捨
(
きりすて
)
くれんと
突立
(
つったち
)
て
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうして
頭
(
あたま
)
を
冷
(
ひや
)
す
薬
(
くすり
)
と、
桂梅水
(
けいばいすい
)
とを
服用
(
ふくよう
)
するようにと
云
(
い
)
って、いやそうに
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふ
)
って、
立帰
(
たちかえ
)
り
際
(
ぎわ
)
に、もう二
度
(
ど
)
とは
来
(
こ
)
ぬ、
人
(
ひと
)
の
気
(
き
)
の
狂
(
くる
)
う
邪魔
(
じゃま
)
をするにも
当
(
あた
)
らないからとそう
云
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
直
(
すぐ
)
に伴藏は羊羹箱の古いのに
彼
(
か
)
の像を入れ、畑へ
持出
(
もちだ
)
し
土中
(
どちゅう
)
へ深く埋めて、其の上へ
目標
(
めじるし
)
の竹を
立置
(
たてお
)
き
立帰
(
たちかえ
)
り、さアこれから百両の金の来るのを待つばかり
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
若侍は
直
(
すぐ
)
と立派に
止
(
とゞ
)
めを刺して、
血刀
(
ちがたな
)
を
振
(
ふる
)
いながら藤新の
店頭
(
みせさき
)
へ
立帰
(
たちかえ
)
りましたが、
本
(
もと
)
より
斬殺
(
きりころ
)
す料簡でございましたから、
些
(
ちっ
)
とも動ずる気色もなく、我が下郎に向い
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と親切の言葉に萩原は有がたく礼を述べて
立帰
(
たちかえ
)
り、白翁堂に其の事を話し、それから白翁堂も手伝って其の御札を
家
(
うち
)
の四方八方へ貼り、萩原は
蚊帳
(
かや
)
を吊って其の中へ入り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
石川県へ往って三年ばかり
経
(
た
)
って大阪へまいった所、
知
(
しっ
)
ての通り芸子舞子の美人
揃
(
ぞろ
)
いだからたまらない、君から貰った三百円もちゃ/\ふうちゃさ、
止
(
や
)
むを得ず
立帰
(
たちかえ
)
った所が
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうしてお浪は國藏の
打
(
ぶ
)
たれるのを見て、
疾
(
とっ
)
くに
跣足
(
はだし
)
で
逃出
(
にげだ
)
して仕舞って居りませんから、國藏は文治に厚く礼を述べて
立帰
(
たちかえ
)
りましたが、此の國藏が文治の云う事を真に感じ、改心致して
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と是から仙太郎が駕籠屋の安と重三郎の二人を連れて
我家
(
わがや
)
へ
立帰
(
たちかえ
)
りました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
帰
常用漢字
小2
部首:⼱
10画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞