間近まじか)” の例文
これをどうか湯に沸かして茶を拵えて飲んだらよかろうというので、その辺を駈け廻って野馬の糞を集めて来て沸かして居ると十二時間近まじかになって来た。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
するととき鎌倉かまくらのあるところに、能狂言のうきょうげんもようしがありまして、親子おやこにんれでその見物けんぶつ出掛でかけましたおり不図ふと間近まじかせき人品じんぴんいやしからぬ若者わかものかけました。
あるわたくし御神前ごしんぜんふかふか統一とういつはいってりますと、ひょっくりたき竜神りゅうじんさんが、れい白衣姿びゃくいすがたですぐ間近まじかくおあらわれになり、おおせられるのでございました。——
わたくしまえにも幾度いくたび竜体りゅうたい目撃もくげきしてりますが、このときほど間近まじか、このときほど立派りっぱなお姿すがたおがんだことはございませぬ。そのとき光景ありさまはとてもわたくしつたな言葉ことばつくすことはできませぬ。