“搬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ93.3%
3.4%
ハコ1.1%
うつ1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして誰も食料をはこぶ者がなかったままに、とうとう餓死してしまったものである。これも蠅男の残忍性を語る一つの材料となった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
築土垣ツキヒヂガキの處々に、きりあけた口があつて、其に、門が出來て居た。さうして、其處から、頻りに人が繋つては出て來て、石を曳く。木をつ。土を搬び入れる。重苦しい石城シキ。懷しい昔構へ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
池上の堤で命召されたあのお方のムクロを、罪人にモガリするは、災の元と、天若日子アメワカヒコの昔語りに任せて、其まゝ此処ココにおハコびなされて、おけになつたのが、此塚よ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
逐清搬楸枰 清を逐うて楸枰をうつす。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
そうして、其処から、しきりに人が繋っては出て来て、石をく。木をつ。土をはこび入れる。重苦しい石城しき。懐しい昔構え。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)