“亂橋”の読み方と例文
新字:乱橋
読み方割合
みだればし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はまはうへ五六けんすゝむと、土橋どばし一架ひとつなみちひさなのだけれども、滑川なめりがはかゝつたのだの、長谷はせ行合橋ゆきあひばしだのと、おなじきこえた亂橋みだればしといふのである。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
雨戸あまどうちは、相州さうしう西鎌倉にしかまくら亂橋みだればし妙長寺めうちやうじといふ、法華宗ほつけしうてらの、本堂ほんだうとなつた八でふの、よこなが置床おきどこいた座敷ざしきで、むかつて左手ゆんでに、葛籠つゞら革鞄かばんなどをいたきはに、山科やましなといふ醫學生いがくせい
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひたとつめたあせになつて、みひらき、ころされるのであらうとおもひながら、すかして蚊帳かやそとたが、墓原はかはらをさまよつて、亂橋みだればしから由井ゆゐはまをうろついてにさうになつてかへつて自分じぶん姿すがた
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)