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亂橋
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みだればし
ふりがな文庫
“
亂橋
(
みだればし
)” の例文
新字:
乱橋
濱
(
はま
)
の
方
(
はう
)
へ五六
間
(
けん
)
進
(
すゝ
)
むと、
土橋
(
どばし
)
が
一架
(
ひとつ
)
、
並
(
なみ
)
の
小
(
ちひ
)
さなのだけれども、
滑川
(
なめりがは
)
に
架
(
かゝ
)
つたのだの、
長谷
(
はせ
)
の
行合橋
(
ゆきあひばし
)
だのと、おなじ
名
(
な
)
に
聞
(
きこ
)
えた
亂橋
(
みだればし
)
といふのである。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
雨戸
(
あまど
)
の
中
(
うち
)
は、
相州
(
さうしう
)
西鎌倉
(
にしかまくら
)
亂橋
(
みだればし
)
の
妙長寺
(
めうちやうじ
)
といふ、
法華宗
(
ほつけしう
)
の
寺
(
てら
)
の、
本堂
(
ほんだう
)
に
隣
(
とな
)
つた八
疊
(
でふ
)
の、
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
い
置床
(
おきどこ
)
の
附
(
つ
)
いた
座敷
(
ざしき
)
で、
向
(
むか
)
つて
左手
(
ゆんで
)
に、
葛籠
(
つゞら
)
、
革鞄
(
かばん
)
などを
置
(
お
)
いた
際
(
きは
)
に、
山科
(
やましな
)
といふ
醫學生
(
いがくせい
)
が
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひたと
冷
(
つめた
)
い
汗
(
あせ
)
になつて、
眼
(
め
)
を
睜
(
みひら
)
き、
殺
(
ころ
)
されるのであらうと
思
(
おも
)
ひながら、すかして
蚊帳
(
かや
)
の
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
たが、
墓原
(
はかはら
)
をさまよつて、
亂橋
(
みだればし
)
から
由井
(
ゆゐ
)
ヶ
濱
(
はま
)
をうろついて
死
(
し
)
にさうになつて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
は
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
亂
部首:⼄
13画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“亂”で始まる語句
亂
亂暴
亂雜
亂心
亂倫
亂舞
亂脈
亂打
亂杭
亂行