“みだればし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乱橋66.7%
亂橋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
砂丘さきゅうをのぼりきると材木座ざいもくざのほうに続く道路に出た。葉子はどうも不思議な心持ちで、浜から見えていた乱橋みだればしのほうに行く気になれなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
浜の方へ五六間進むと、土橋が一架ひとつ、並の小さなのだけれども、滑川なめりがわかかったのだの、長谷はせ行合橋ゆきあいばしだのと、おなじ名に聞えた乱橋みだればしというのである。
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨戸のうちは、相州西鎌倉乱橋みだればし妙長寺みょうちょうじという、法華ほっけ宗の寺の、本堂にとなった八畳の、横に長い置床おきどこの附いた座敷で、向って左手ゆんでに、葛籠つづら革鞄かばんなどを置いたきわに、山科やましなという医学生が
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はまはうへ五六けんすゝむと、土橋どばし一架ひとつなみちひさなのだけれども、滑川なめりがはかゝつたのだの、長谷はせ行合橋ゆきあひばしだのと、おなじきこえた亂橋みだればしといふのである。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
雨戸あまどうちは、相州さうしう西鎌倉にしかまくら亂橋みだればし妙長寺めうちやうじといふ、法華宗ほつけしうてらの、本堂ほんだうとなつた八でふの、よこなが置床おきどこいた座敷ざしきで、むかつて左手ゆんでに、葛籠つゞら革鞄かばんなどをいたきはに、山科やましなといふ醫學生いがくせい
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひたとつめたあせになつて、みひらき、ころされるのであらうとおもひながら、すかして蚊帳かやそとたが、墓原はかはらをさまよつて、亂橋みだればしから由井ゆゐはまをうろついてにさうになつてかへつて自分じぶん姿すがた
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)