“砂丘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきゅう47.4%
すなやま15.8%
さきゆう10.5%
さきう10.5%
しやきう10.5%
をか5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつの間にやら、第三コメディ「砂丘さきゅうの家」は幕となった。弦吾は同志帆立に脇腹わきばらを突つかれて、あわてて舞台へ拍手を送った。途端とたん
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帰京は午後と定めて、午前の暖かく風なきを運動にと、武男は浪子と打ち連れて、別荘の裏口よりはらはら松の砂丘すなやまを過ぎ、浜にでたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
此地方このちほう砂丘さきゆう地震ぢしんならずとも崩壞ほうかいすることがあるのだから、地震ぢしんさいして注意ちゆういすべきは當然とうぜんであるけれども、平日へいじつおいてもをつけ
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そして、それに深く疲れる時いつも頭を休めに行つたのは、家から寂しい草原くさはら小徑こみちを五六町辿たどる海岸の砂丘さきうの上へであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
見渡す限りセピヤ色の砂丘しやきうが連続し、蘇西スエズの市街や運河の其処此処そこここにある信号所の附近を除いてはまつたく一草一木もえて居ない。埃及エヂプトの空に落ちる日の色は紫褐色しかつしよくみなぎらして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
砂丘をかに登りて遠きを望む
ありや二曲 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)