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砂煙
読み方 | 割合 |
すなけむり | 68.0% |
すなけぶり | 20.0% |
さえん | 8.0% |
すなけむ | 4.0% |
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見よ、
頭なき
其の
骸、
金鎧一縮して
戟を
横へ、
片手を
擧げつゝ
馬に
跨り、
砂煙を
拂つてトツ/\と
陣に
還る。
陣中豈驚かざらんや。
凄じく
嘶いて
前足を
両方中空へ
飜したから、
小な
親仁は
仰向けに
引くりかへつた、づどんどう、
月夜に
砂煙が
𤏋と
立つ。
あれはと見る間に
百尺波状の
黒線の左右より、二条の
砂煙真白にぱツと立つたれば、その尾のあたりは
埃にかくれて
掩護のために味方の打ち出した大砲が敵塁の
左突角に
中って五丈ほどの
砂煙りを
捲き上げたのを相図に、
散兵壕から飛び出した兵士の数は幾百か知らぬ。