“𤏋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぱっ47.4%
ぱつ42.1%
ぱッ5.3%
ぱツ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もの優しく肩が動くと、その蝋の火が、件の絵襖の穴をのぞく……その火が、洋燈ランプしんの中へ、𤏋ぱっと入って、一つになったようだった。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ものやさしくかたうごくと、らふが、くだん繪襖ゑぶすまあなのぞく……が、洋燈ランプしんなかへ、𤏋ぱつはひつて、ひとつにつたやうだつた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
途端に糸切歯をきりりとならして、脱兎だっとのごとく、火鉢の鉄瓶を突覆つッかえすと、すさまじい音がして𤏋ぱッと立った灰神楽、灯も暗く、あッという間に、蝶吉の姿はひらひらとして見えなくなる。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すさまじくいなゝいて前足まへあし両方りやうはう中空なかぞらひるがへしたから、ちひさ親仁おやぢ仰向あふむけにひツくりかへつた、づどんどう、月夜つきよ砂煙すなけぶり𤏋ぱツつ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)