“ぱつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
𤏋26.7%
23.3%
13.3%
13.3%
3.3%
3.3%
3.3%
粲然3.3%
艶然3.3%
3.3%
3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞紅しんくへ、ほんのりとかすみをかけて、あたらしい𤏋ぱつうつる、棟瓦むねがはら夕舂日ゆふづくひんださまなる瓦斯暖爐がすだんろまへへ、長椅子ながいすなゝめに、トもすそゆか
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あツと驚いて再び蓋をすると、其中そのなか物馴ものなれた一人が「えてものだ、鉄砲を撃て。」と云ふ。一同すぐに鉄砲をつて、何処どこあてともしに二三ぱつ
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
同時どうじ星火せいくわはつする榴彈りうだんはつぱつくうび、つゞいて流星りうせいごと火箭くわせんは一ぱつ右方うはう左方さはうながれた。
ある夜、清兵衛が徒歩で、しろの外に出ていったのを知った城兵じょうへい二、三人は、うまやにしのんで、朝月をころして食おうとした。そして、やりをひねってつき殺そうとした、かいぱつ
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
しんぱつ、また、眼もとまらぬ一げきとつ、すべて見事な肉体のから演舞だった。史進は、声をらして、そののどから臓腑ぞうふを吐かんとするほどに身も疲れてしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もういかんとあきらめるトタンにむねいたかつた、それから悠々いういうみづつた、するとうつとりしてなんだかわからなくなつたとおもふとぱついとのやうな真赤まつか光線くわうせんがさして
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
が、不斷ふだんだと、魑魅ちみ光明くわうみやうで、電燈でんとうぱつけて、畜生ちくしやうつぶてにして追拂おひはらふのだけれど、あかり覺束おぼつかなさは、天井てんじやうからいきけると吹消ふつけされさうである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
粲然ぱつとしたる紋御召のあはせ黒樗文絹くろちよろけん全帯まるおび華麗はなやかべにの入りたる友禅の帯揚おびあげして、びんおくれのかか耳際みみぎは掻上かきあぐる左の手首には、早蕨さわらび二筋ふたすぢ寄せてちようの宿れるかたしたる例の腕環のさはやかきらめわたりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
艶然ぱつとした中形單衣、夜目にも透いて見える襟脚の確乎くつきり白きに、烏羽玉色の黒髮を潰し島田に結んだ初初うひうひしさ、濃紫こむらさきの帶を太鼓に結んだ端が二寸許り
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
さては相見ての後のたゞちの短きに、戀ひ悲みし永の月日を恨みて三ぱつあだなるなさけを觀ぜし人、おもへばいづれか戀のやつこに非ざるべき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
平次の問ひは一ぱつの隙間もなく、兎角逃げ腰の玄龍に疊みかけます。