“ばつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バツ
語句割合
39.8%
36.6%
7.5%
4.3%
2.2%
2.2%
1.1%
場図1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
調子1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不知庵主人フチアンシユジンやくりしつみばつたいする批評ひゝやう仲々なか/\さかんなりとはきゝけるが、病氣びやうき其他そのたことありて今日こんにちまでにたるはわづか四五種しごしゆのみ
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
蕪村は『鬼貫おにつら句選』のばつにて其角、嵐雪、素堂、去来、鬼貫を五子と称し、『春泥集』の序にて其角、嵐雪、素堂、鬼貫を四老と称す。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これを要約していう時は、金と女とを進物にして、ばつをつくったということになる。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おとよはしょうことなしにお千代のあとについて無意識に、まあ綺麗きれいなことまあ綺麗なことといいつつ、ばつを合せている。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
かつての応仁前後、建武正平の頃、鎌倉期、遠くは上世の応神、推古、宇多、後宇多等の御年代にわたっても、外夷がいいの征、内賊のばつなど、地に戦を見ぬ日が、果たして幾日あったろうか。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「君はかねに不自由しないから不可いけない。生活にこまらないから、はたらく気にならないんだ。要するにぼつちやんだから、ひんい様なことばつかり云つてゐて、——」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このさるは、だれ持主もちぬしといふのでもない、細引ほそびき麻繩あさなは棒杭ばうくひゆわえつけてあるので、あの、占治茸しめぢたけが、腰弁当こしべんたう握飯にぎりめし半分はんぶんつたり、ばつちやんだの、乳母ばあやだのがたもと菓子くわしけてつたり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さあ、つかまつて了つて、其処そこ場図ばつにげるには迯られず、阿母おつかさんはたりかしこしなんでせう、一処に行け行けとやかましく言ふし、那奴は何でも来いと云つて放さない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
カツテ東京ニ相識あいしル。すなわちイテコレヲ見ル。髩髪蕭疎びんぱつしょうそ顔色憔悴しょうすいセリ。シカモコレト当世ノ務ヲ談ズルヤ議論横ザマニ生ジ口角ばつはっシソノ気力ごうモ前日ニ減ゼズ。五更ノ頭ニ到リ辞シテ去ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
見つけばつさりやつて見れば一文なしの殼欠がらつけつ無益むやく殺生せつしやうに手下の衆を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つて、間拍子まびやうしけた、看板かんばんをぶらりかさしたつてせた。が、地方ゐなかこととて、番號ばんがうもなくばつしろい。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「その者にばつを加えるがよかろう。」
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
切って出た藤尾にさえ調子ばつを合せていれば間違はない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)