“聒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やか25.0%
やかま25.0%
やかまし12.5%
かしま12.5%
かしまし12.5%
ものい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが邦でも笑うて過さずにその当否を試験せば、近日やかましい父子血合せの法くらいは西人に先鞭を付けられずに済むだろう。
やかまの節そっくりだ。おい余吉よきちさん、来年の秋にはその声で、桜山さくらやま八幡様の境内をワッといわせるがいいよ。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
さあやかましく言出しまして、毎日のやうに切れろ切れろで責め抜いてをります際に、今の身請の客が附いたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
部屋々々へ膳を運ぶ忙がしそうな足音が廊下に轟いて、何番さんがお急ぎですよ、なぞと二階から金切声でかしましくわめく中を、バタバタと急足いそぎあしに二人ばかり来る女の足音が私の部屋の前で止ると
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その後影うしろかげとほすばかりに目戍まもれる貫一は我を忘れてしばらたたずめり。両個ふたりはその心を測りかねて、ことばでず、息をさへ凝して、むなしく早瀬の音のかしましきを聴くのみなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いたずらに しいてものいふとおもなか
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)