“やかまし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八釜敷50.0%
12.5%
八釜12.5%
12.5%
喧噪12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに親父が八釜敷やかましい、論語とか孟子とか云ふものでなくつては読ませなかつた。処が少しイロハが読めるやうになつて来ると、家にある本が読みたくなつたでせう。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さあやかましく言出しまして、毎日のやうに切れろ切れろで責め抜いてをります際に、今の身請の客が附いたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ええやかましい。君等のやうな意気地無しはもう頼まん。僕がひとりで遣つて見せるから、後学の為に能く見て置き給へ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此の廿五日にも参上あがつたのですよ、御近所の貧乏人の子女こども御招およびなすつて、クリスマスの御祝をなさいましてネ、——其れに余りお広くもない御家おうちに築地の女殺で八釜やかましかつた男のおやだの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
軒の風鈴に緑を吹き来る風の音やかましからず、そのチリチリに誘われてツイ華胥かしょの国に遊び去る、周荘が胡蝶の夢も殊の外に安らかで、醒めぎわの現なしにも愛らしき音は何の妨げともならぬぞ嬉しい。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
いよいよ江藤さんは妾になったという噂が誰の口からともなく起って、朋輩の者皆んな喧噪やかましく騒ぎ立てた、遂に係の技手の耳にはいった。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)