“やか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤカ
語句割合
58.3%
16.7%
6.0%
野火3.6%
八ヶ2.4%
2.4%
野花2.4%
1.2%
八日1.2%
1.2%
嫉妬1.2%
1.2%
1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全体人の風儀が変つて、見慣れた、眠むさうな、静かな性は迹もなく、誰も彼も忙しさうに、やかましく、争を好むといふやうに見えます。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
が、もししいて求めたなら食道楽であったろう。無論食通ではなかったが、始終しじゅうかなりやかましい贅沢ぜいたくをいっていた。かつすこぶる健啖家であった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
われは静寂の来りて宿る果樹園の、うつくしく穏かなる生活を、今ぞ見たり、今ぞ知りたり、悟りたり。わが生命いのち、そがめにやかれたるおそろしき思ひを、いざなげうたん。
野火やか、炎々。絹地に三羽の烏あらわる。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
皮相な真似のみをしたがる浅薄な人達の行為が私共の上に迄及びました。そして私たちは世間で八ヶやかましく云へば云ふ程自己の内部に向つてすべてを集注しやうとしました。
然し不思議なは、この渓間は山河になつて、岩から岩へと跳る水は、やかましい小言で、此無人の境を賑はして居ます。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
そうした死骸に往き当ると穴を掘り、野花やかそなえてねんごろに埋めてやった。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
旅僧たびそう扨々さて/\やかましい強情者がうじやうものめと無理無體むりむたい引摺々々ひきずり/\行處へ九助は何なく行掛ゆきかゝりければ彼の娘は九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
意地いぢ入聟いりむこ同樣にやかましく朝夕てうせき云ける故九助も何卒なき母が遺言ゆゐごんの如く田地を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
雀を碓女うすめ二五とし、雉子を哭女なきめとし、かく行ひ定めて、日八日やか八夜やよを遊びたりき二六
「何分にも店がやかましいものでございますから、途中で撞球などしていたことが解りましては……」
撞球室の七人 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
「うむ。だが——、嫉妬やかれる方がいいな。黙ってただじいと眺めていられるのは辛い」
魔性の女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
しかも其感触は、恰も熱鉄にやかれたやうに、わしの手首を燃やすのである。彼女だ。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
石にてうたれ、鋸にてひかれ、火にてやかれ、刃にて殺され、棉羊と山羊の皮を衣て経あるき、窮乏ともしくして難苦なやみくるしめり、世は彼等を置くに堪えず
馴染なじみたがひに惡からず思ひ居たりしうち或時不動院どうゐん馴合なれあひ彼のお芳を盜み出し寺へかくまひ置しが其後彌生やよひ節句せつくとなりて庭にてお芳に田樂をやかせ法印始九郎兵衞其外土地の破落戸ならずもの五六人集り酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)