“かしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鹿島38.8%
35.3%
21.2%
借間1.2%
1.2%
歌島1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上にも、まことに無理なお願いであるが、どうか拙者をこのままかくまって、かすみうら常陸岸ひたちぎしか、鹿島かしまの辺まで便乗させてもらえまいか
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またなく、聞えさせ給ふこと、限りなし——と増鏡もいっているほど、以後の内紛や世間の取沙汰など、いかにかしましかった事だろうか。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらの婦人たちが、かしましく物を言い、或いはワザとらしく囁くのが、金屏風で隔てられた次の桟敷へはよく響くのであります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
朝のうちに高田馬場を出発してあちこちと借間かしまを物色しながら神楽坂を降り、九段へ出て神田界わいをまはつたのだが、どうも思はしいところが見つからぬので
なにかはことごとしてとがめだてなどなさんやは、金村かなむらつまちて、はづかしきことなからずはとおぼせども、さしおきがたき沙汰さたとにかくにかしましく、したしきともなどうちつれての勸告くわんこく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
六条ろくじょう 千春ちはる 平河ひらかわみね子 辰巳たつみ 鈴子すずこ 歌島かしま 定子さだこ やなぎ ちどり 小林こばやし 翠子すいこ 香川かがわ 桃代ももよ 三条さんじょう 健子たけこ 海原かいばら真帆子まほこ くれない 黄世子きよこ
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
部屋々々へ膳を運ぶ忙がしそうな足音が廊下に轟いて、何番さんがお急ぎですよ、なぞと二階から金切声でかしましくわめく中を、バタバタと急足いそぎあしに二人ばかり来る女の足音が私の部屋の前で止ると
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)