“行掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきがか35.7%
ゆきかゝ14.3%
ゆきが14.3%
ゆきがけ14.3%
ゆきかか7.1%
ゆきかけ7.1%
ゆきがゝり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従前からの行掛ゆきがかりでお千代の方に相応の弱みがある為め、どうしても手強く排斥して仕舞う事が出来ないのだという位の事は、追々おいおいに想像する事が出来るようになった。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
旅僧たびそう扨々さて/\やかましい強情者がうじやうものめと無理無體むりむたい引摺々々ひきずり/\行處へ九助は何なく行掛ゆきかゝりければ彼の娘は九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
行掛ゆきがけの駄賃にしたのだか初対面の手土産てみやげにしたのだか、常陸の行方なめかた河内かはち郡の両郡の不動倉のほしひなどといふ平常は官でも手をつけてはならぬ筈のものを掻浚かつさらつて
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
奪ひ取り行掛ゆきがけ駄賃だちんにしてくれんと獨り笑壺ゑつぼ入相いりあひかねもろともに江戸を立出たちいで品川宿の相摸屋へ上りのめうたへとざんざめきしが一寸ちよつとこに入り子刻こゝのつかね相※あひづに相摸屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
橋の上に小児こどもを連れた乳母が居たが、此方こなたから連立って、二人が行掛ゆきかかった機会しお
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『ハ、何れ明日でも。』と行掛ゆきかける。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
言葉の行掛ゆきがゝりからアはいうものゝよもやと思った長二が、遠慮もなく清兵衛の丹誠を尽した棚を打毀ぶちこわしました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)