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行掛
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ゆきがか
ふりがな文庫
“
行掛
(
ゆきがか
)” の例文
従前からの
行掛
(
ゆきがか
)
りでお千代の方に相応の弱みがある為め、どうしても手強く排斥して仕舞う事が出来ないのだという位の事は、
追々
(
おいおい
)
に想像する事が出来るようになった。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
会話の
皮切
(
かわきり
)
に清子の夫を問題にする事の可否は、利害関係から見ても、
今日
(
こんにち
)
まで自分ら二人の間に起った感情の
行掛
(
ゆきがか
)
り
上
(
じょう
)
から考えても、またそれらの
纏綿
(
てんめん
)
した情実を
傍
(
かたわら
)
に置いた
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌朝五百は貞固を
訪
(
と
)
うて懇談した。大要はこうである。
昨日
(
さくじつ
)
の
仰
(
おおせ
)
は尤至極である。自分は同意せずにはいられない。これまでの
行掛
(
ゆきがか
)
りを思えば、優善にこの上どうして罪を
贖
(
あがな
)
わせようという道はない。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
行掛
(
ゆきがか
)
り
上
(
じょう
)
私は静子の相談相手であり、保護者の立場にあった。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私の手紙は
一言
(
ひとこと
)
の返事さえ受けずに葬られてしまったのです。私も腹が立ちました。今までも
行掛
(
ゆきがか
)
り上、Kに同情していた私は、それ以後は理否を度外に置いてもKの味方をする気になりました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末