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『魔性の女』
ふりがな文庫
『
魔性の女
(
ましょうのおんな
)
』
会社を退出した時には桃子にも連れがあったので、本庄とは別々の電車に乗ったが、S駅を降りると、彼はもう先に着いて待っていた。 二人は腕を組んで夕闇の迫った街を二三町も歩くと、焼け残った屋敷街の大きな一つの門の前に立ち止った。 桃子は眼を丸るく …
著者
大倉燁子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「マスコット 一巻七号」1949(昭和24)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
嫉妬
(
やか
)
偽
(
いつ
)
焦
(
い
)
熾
(
や
)
凝
(
じ
)
喚
(
わ
)
敵
(
かな
)
割
(
さ
)
従
(
つ
)
忌憚
(
きたん
)
豪
(
えら
)
起
(
た
)
辟易
(
へきえき
)
迚
(
とて
)
鏝
(
こて
)