“桜山”の読み方と例文
旧字:櫻山
読み方割合
さくらやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やかまの節そっくりだ。おい余吉よきちさん、来年の秋にはその声で、桜山さくらやま八幡様の境内をワッといわせるがいいよ。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
桜山さくらやま背後うしろに、薄黒い雲は流れたが、玄武寺げんむじみね浅葱色あさぎいろに晴れ渡って、石をり出した岩のはだが、中空なかぞら蒼白あおじろく、底に光をびて、月を宿やどしていそうに見えた。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あきふゆ遊山ゆさんる、桜山さくらやまも、桃谷もゝたにも、あの梅林ばいりんも、菖蒲あやめいけみんな父様とつちやんので、頬白ほゝじろだの、目白めじろだの、山雀やまがらだのが、このまどから堤防どてきしや、やなぎもとや、蛇籠じやかごうへるのがえる
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)