“さくらやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桜山66.7%
櫻山33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋(あき)、冬(ふゆ)、遊山(ゆさん)に来(く)る、桜山(さくらやま)も、桃谷(もゝたに)も、あの梅林(ばいりん)も、菖蒲(あやめ)の池(いけ)も皆(みんな)父様(とつちやん)ので、頬白(ほゝじろ)だの、目白(めじろ)だの、山雀(やまがら)だのが、この窓(まど)から堤防(どて)の岸(きし)や、柳(やなぎ)の下(もと)や、蛇籠(じやかご)の上(うへ)に居(ゐ)るのが見(み)える
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
秋晴(あきばれ)の或日(あるひ)、裏庭の茅葺(かやぶき)小屋の風呂の廂(ひさし)へ、向うへ桜山(さくらやま)を見せて掛けて置くと、午(ひる)少し前の、いい天気で、閑(しずか)な折から、雀が一羽、……丁(ちょう)ど目白鳥の上の廂合(ひあわい)の樋竹(といだけ)の中へすぽりと入って
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
櫻山(さくらやま)に夏鶯(なつうぐひす)音(ね)を入(い)れつゝ、岩殿寺(いはとのでら)の青葉(あをば)に目白(めじろ)鳴(な)く。なつかしや御堂(みだう)の松翠(しようすゐ)愈々(いよ/\)深(ふか)く、鳴鶴(なきつる)ヶ崎(さき)の浪(なみ)蒼(あを)くして、新宿(しんじゆく)の濱(はま)、羅(うすもの)の雪(ゆき)を敷(し)く。そよ/\と風(かぜ)の渡(わた)る處(ところ)、日盛(ひざか)りも蛙(かはづ)の聲(こゑ)高(たか)らかなり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
戲(たはむ)れに箱根々々(はこね/\)と呼(よ)びしが、人(ひと)あり、櫻山(さくらやま)に向(むか)ひ合(あ)へる池子山(いけごやま)の奧(おく)、神武寺(じんむじ)の邊(あたり)より、萬兩(まんりやう)の實(み)の房(ふさ)やかに附(つ)いたるを一本(ひともと)得(え)て歸(かへ)りて、此草(このくさ)幹(みき)の高(たか)きこと一丈(ぢやう)、蓋(けだ)し百年(ハコネ)以來(いらい)のもの也(なり)と誇(ほこ)る
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)