“廂合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひあわい54.2%
ひあはひ29.2%
ひさしあ8.3%
ひあわ4.2%
ヒアハヒ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と両袖を突張(つっぱ)って肩でおどけた。これが、さかり場の魔所のような、廂合(ひあわい)から暗夜(やみ)が覗(のぞ)いて、植込の影のさす姿見の前なんですが。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
取り残された彼方此方(あちらこちら)の陰鬱な重い土蔵の廂合(ひあはひ)から今はまたセンチメンタルな緑色の星の影さへ一つ二つと燦(きら)めき初める、ホフマンスタールの夜の景色
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
軒下の暗がり伝いに足音を窃(ぬす)み窃み、台所の角に取付けた新しいコールタ塗(ぬり)の雨樋(あまどい)をめぐって、裏手の風呂場と、納屋の物置の廂合(ひさしあ)いの下に来た。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は何処から出て来るのだろう? と思って、戸外に突立っていると、直ぐ壁隣の洋食屋の先きの、廂合(ひあわ)いのような薄闇(うすくらが)りの中から、ふいと、真白に塗った顔を出して、お宮が
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
其廂合(ヒアハヒ)が、西の出口に近づいてから、露地屋根を被くやうになつて居た。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)