“廂髮”の読み方と例文
新字:廂髪
読み方割合
ひさしがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがまただいのおめかしとて、當世風たうせいふう廂髮ひさしがみ白粉おしろいをべた/\る。るもの、莫不辟易へきえきせざるなしあにそれ辟易へきえきせざらんとほつするもんや。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そんなことではない。別に嬉しいことがあるの、さ。」かの女は自分の廂髮ひさしがみの前髮に注意せよと云ふ樣子をする。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
三田も不似合なお兼の廂髮ひさしがみのうしろに、大き過る位大きい西班牙櫛スペインぐしのさゝつて居るのを、をかしいと思つて居たが、それが特別の意味のあるものとは知らなかつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)