“廂越”の読み方と例文
読み方割合
ひさしご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちらと流し目にお菊のほうを見もしたし、村重の感情ももちろんすぐ受け取っていたろうに、飽くまで涼しそうに、廂越しに、夜空の星のまたたきを見まもっているだけだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風呂先で囲った茶釜の前に、端麗に坐っていた。茄子色茶帛紗に名器をのせ、やがて楚々と歩んで、内匠頭の前へ茶わんを置いた。そして彼の視線と共に、廂越しのい空に見入った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
廂越しに、春の雲がしい。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)