“廂下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうか40.0%
ひさしさが40.0%
ひさしした20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一睡のうちに、かかる神雲が、茅屋ぼうおく廂下しょうかに降りていようなどとは、夢にもおぼえず、まことに、無礼な態をお目にかけました。どうか、悪しからず」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風が、どっと吹いて、蓮根市の土間は廂下ひさしさがりに五月闇さつきやみのように暗くなった。一雨来よう。組合わせた五百羅漢の腕が動いて、二人を抱込かかえこみそうである。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あぜも畑もあったものじゃありません、廂下ひさししたから土間のかまどまわりまで、鰯を詰込んで、どうかすると、この石柵の上まで敷詰める。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)