“しょうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娼家14.3%
上下11.7%
唱歌7.8%
商家7.8%
蕭何7.8%
頌歌7.8%
昇華6.5%
漿果3.9%
笙歌3.9%
廂下2.6%
(他:20)25.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、ここは娼家しょうか、女達も皆、そういう小次郎に加勢して、又八の着物など返してくれるはずもない。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
様子をうかがひ候上、覚悟相定め申べしと存じ、翌朝麻布の娼家しょうかを立出で、渋谷村しぶやむら羽根沢はねざわ在所ざいしょ
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
縦横に、前後に、上下しょうか四方に、乱れ飛ぶ世界と世界が喰い違うとき秦越しんえつの客ここに舟を同じゅうす。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「もとよりのこと。仰せのごとき暴をなせば、上下しょうか怨嗟えんさをうけ、諸方の敵方に乗ぜられ、末代、殿の悪名はぬぐうべくもおざるまい」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三時間目の唱歌しょうかのとき、女先生は思いついて、生徒をつれ、災難さいなんをうけた家へお見舞みまいにゆくことにした。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「大石先生は、まだとうぶん学校へ出られんちゅうことだから、これから、男先生が唱歌しょうかもおしえる。よくおぼえるように」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
千八百四十四年、パリの商家しょうかに生まれ、少年の頃から書物しょもつの中で育ったといわれるくらい沢山たくさんの本を読みました。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
下町は知らず、我々の住む山の手では、商家しょうかでも店でこそランプを用いたれ、奥の住居すまいでは大抵たいてい行灯あんどうとぼしていた。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「それ故に、国家は今、蕭何しょうかの任を、ご辺に附与するのである。乱を憂えられるなら、よく国を守って、後事におつくしあるようねがいたい」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都に還ると、献帝けんていはいよいよ彼を怖れ給うて、自身、鸞輿らんよに召して、凱旋軍がいせんぐんを迎え、曹操を重んじて、漢の相国しょうこく蕭何しょうかの如くせよと仰せられた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾人はもとより滔々たる天下とともに諸公をうて中興の天地を頌歌しょうかし、その恩沢に浴するの便宜なるを知らざるにあらず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「サフォー頌歌しょうか」はあまり良いレコードはないが、ナンシー・エヴァンスの「ジプシーの歌」(ポリドールE一二四—五)は異色あるものだ。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
今までいつも、失敗への危惧きぐから努力を抛棄ほうきしていた渠が、骨折り損をいとわないところにまで昇華しょうかされてきたのである。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
きっと、長い世代、いくさと男どもに、しいたげられ、抑えられ続けてきた女の鬱憤が、女の唯一な“貞操の誇り”をかたちどった、静の姿に、昇華しょうかしたものであったろう。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ミカン類の果実は、植物学上果実の分類からいえば漿果しょうかと称すべきであるが、なお精密にいえば漿果中しょうかちゅう柑橘果かんきつかと呼ぶべきものである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
森林は、そこで時に見出される動物を別とすればほとんど食物を与えない。少しばかりの漿果しょうか、やまいも、羊歯しだの根、種々な灌木の花が、植物性食物の目録の全部をなすものである1
と、掌を横に振った。時に漸く夏日暮れんとし、笙歌しょうか数奏。豪勇ども各々纏頭てんとう、這うようにして帰った——
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
その折から、笙歌しょうかに耳を傾けていた殿上殿下の人々は、驚いて彼を、殿庭の外へ、引ずり出そうとしたために、文覚は数名の者を殺傷したというのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一睡のうちに、かかる神雲が、茅屋ぼうおく廂下しょうかに降りていようなどとは、夢にもおぼえず、まことに、無礼な態をお目にかけました。どうか、悪しからず」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒋幹は、駈け寄るなり、廂下しょうかに拝をして、
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其れが世田ヶ谷騎兵聯隊から持って来た新しい馬糞で、官馬の事だから馬が食ってまだよく消化しょうかしない燕麦えんばくが多量にまじって居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「それはそうだよ、消化しょうかしてしまうまでは見えてるよ」
日本人のものでは長岡ながおか博士の「田園銷夏しょうか漫録」とか岡田おかだ博士の「測候瑣談さだん」とか、藤原ふじわら博士の「雲をつかむ話」や「気象と人生」や
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
暑い汽車に乗って遠方へ出かけ、わざわざ不便で窮屈な間に合せの生活を求めに行くよりも、馴れた自分の家にゆっくり落着いて心とからだの安静を保つのが自分にはいちばん涼しい銷夏しょうか法である。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
魚家もその倡家しょうかの一つである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かくて虹汀は心静かに座定を出で、家人を招き集めてべけるやうは「われ、法力によつて、呉家の悪因縁を断つ事を得たり。すなはち此灰を仏像に納めて三界の万霊と共に供養くようし、自身は俗体となつて、此家に婿となり、勝果しょうかを万代にのこさむと欲す。家人の思はるゝ処あらば差し置かず承らまほし」とありけるが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
高帝こうてい升遐しょうかしたもう時、遺篋いきょうあり、大難に臨まばあばくべしとのたまいぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その略に曰く、太祖たいそ升遐しょうかしたまいておもわざりき大王と朝廷とげきあらんとは。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
誰が最初に言い出したとも知れず、蛭子は後に恵比寿神えびすがみとなり、今では田穀の神とさえあがめられているが、その前は商賈しょうか交易の保護者、もう一つ前には漁民の祭祀さいし当体とうたいであり、その中間にはたぶん航路神としての信仰を経過している。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一 高きところしろと申し、ひくき処は城下しょうかと申す也
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
又そのすえの弟があって、家内では彼を小哥しょうかと呼んでいたが、小哥は若い者の習い、賭博とばくにふけって家のぜにを使い込んだので、兄たちにひどい目に逢わされるのをおそれて、どこへか姿をくらました。
右は大家の事をいふ、小家しょうかの貧しきは掘夫をやとふべきもついえあれば男女をいはず一家雪をほる。わが里にかぎらず雪ふかき処は皆しかなり。この雪いくばくの力をつひやし、いくばくの銭を費し、終日ほりたる跡へその夜大雪降り夜明て見れば元のごとし。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
四月平安小河しょうかに営し、燕兵河北かほくる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かつて平戸に遊ぶ、その士林しりんを観るに、家ごとに必らず一小舸しょうかを置く。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
大を治めんとする者は小を治めず、大功を成す者は小苛しょうかせずと。
「天下大事のとき小過しょうかとがめぬ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「久しく、蜀の茶の味にかわいていたろう。そう思って、彼方の松下しょうかに、小さいをおいて、二人で茶を煮て待っていた。すこし休息して行き給え」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お取次いたします」と、牀下しょうかに拝礼した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南蛮なんばん国の王孟獲もうかくが、辺境を犯して、建寧けんねい牂牁しょうか越雋えっしゅんの諸郡も、みなこれと心を合わせ、ひとり永昌郡の太守王伉おうこうだけが、忠義を守って、孤軍奮闘中ですが、いつそれも陥ちるか知れない情勢です」と、急を伝えた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一生の名残なごりに「浪さん」を連れて京阪けいはんゆうをした事、川島家かわしまけからよこした葬式の生花しょうかを突っ返した事
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)