“歌女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うため33.3%
うたいて16.7%
うたいめ16.7%
うたひめ16.7%
かじょ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加旃しかのみならず主人公に扮するは、嘗てナポリに在りしとき、闔府かふふの民をして物に狂へる如くならしめきといふ餘所の歌女うためなり。その發音、その表情、その整調、みな我等の夢にだに見ざるところと聞く。
Fなる魔法使い 大理石の牢獄をがれ出て、潮の国へ自由が歩む。潮の国には人魚がいる。(笑う)敗けた歌女うたいてが海の底でお前の来るのを待っている。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼はまた、昔の恋人を、素足の金髪の歌女うたいめを、すぐ眼の前に見かける。幕間に食堂でしばしば出会う。彼女は以前彼からおもわれたことを知っていて、喜んで抱擁してくれる。
花か、草びら、——歌女うたひめ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
所謂いわゆる狭邪きょうしゃの地でどの家にも歌女かじょを養っている。魚家もその倡家しょうかの一つである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)