“うたいめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唄女50.0%
妓女16.7%
歌女16.7%
歌妓16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は此れまでに、あのようによく歌い、よく弾きよく舞う唄女うたいめを、まだ目にしたことがございませぬ。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
白じらとした月明りにもって、それはさながら冥府の妓女うたいめの座興のよう——藤吉勘次は思わず顔を見合せた。拳にもきてか、もう縁台の人影もいつとはなしに薄れていた。
彼はまた、昔の恋人を、素足の金髪の歌女うたいめを、すぐ眼の前に見かける。幕間に食堂でしばしば出会う。彼女は以前彼からおもわれたことを知っていて、喜んで抱擁してくれる。
お梶は、もう四十に近かったが、宮川町の歌妓うたいめとして、若い頃に嬌名きょうめいうたわれた面影が、そっくりと白い細面の顔に、ありありと残っている。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)