“げいしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゲイシャ
語句割合
芸妓82.3%
芸者9.2%
歌妓6.2%
校書0.8%
0.8%
妓女0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女郎や芸妓げいしゃじゃあるまいしさ、そんな殺文句がわれるものかね。でも、旦那の怒りようがひどいので、まあ、さんざあやまってさ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしはその雅号を彩牋堂さいせんどう主人ととなえている知人の愛妾あいしょうはんという女がまたもと芸者げいしゃになるという事を知ったのは
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
何時いつの間にか一人の歌妓げいしゃが加わっていて一座は四人になっていた。三人は他愛ない話をして笑いあっていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其の婢の一人は一ばんさきにたって其のあとを若旦那が往き、それから馴染の校書げいしゃが往き、校書の後を彼の婢が往っていた。
とんだ屋の客 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其の客が某日あるひ校書げいしゃを伴れて見物に来ていたが、芝居がはねると喜多村さんを伴れて、いっしょにとんだ屋へ往って飯をうことになったところで
とんだ屋の客 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
隣の男は帰って往ったが、その夜友達と相談してげいしゃれて往って、垣にはしごをかけて門の中に入れて扉をことことと叩かした。桑はちょっとのぞいて
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その折、言聞かされてうなずいていた少女が、たき子と貞子の姉妹で、彼女の母親は、彼女たちの父親を死に誘った、憎みとうらみをもたなければならないであろう妓女げいしゃに、この姉妹きょうだいをした。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)