“歌妓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたひめ40.7%
げいしゃ29.6%
かぎ25.9%
うたいめ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手足の動かぬを何にかせむ、歌妓うたひめにも売れざるを、塵塚ちりづかに棄つべきが、目ざましき大金おおがねになるぞとて、北叟笑ほくそえみしたりしのみ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山県やまがたさんとか伊藤さんとか、豪い方の奥さんは、歌妓げいしゃだと云いますから、歌妓でもおじょろでも、それはかまわないようなものの、お宅は物がたい家ですから
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのまた祇園の歌妓かぎ舞妓まいこは、祇園という名の見識をもたせて、諸事鷹揚おうように、歌舞の技業わざと女のたしなみとを、幼少から仕込むのだった。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
お梶は、もう四十に近かったが、宮川町の歌妓うたいめとして、若い頃に嬌名きょうめいうたわれた面影が、そっくりと白い細面の顔に、ありありと残っている。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)