トップ
>
歌妓
>
かぎ
ふりがな文庫
“
歌妓
(
かぎ
)” の例文
そのまた祇園の
歌妓
(
かぎ
)
、
舞妓
(
まいこ
)
は、祇園という名の見識をもたせて、諸事
鷹揚
(
おうよう
)
に、歌舞の
技業
(
わざ
)
と女のたしなみとを、幼少から仕込むのだった。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
つき当りの大廊下から左の広間に、
簾
(
れん
)
を
透
(
とお
)
して、ひと組の客が見える。幾人もの
歌妓
(
かぎ
)
、女中たちに囲まれて、客二人は上機嫌で、はしゃいでいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると頼該の素行がにわかに変り、大阪から俳優
歌妓
(
かぎ
)
をよび寄せてみずから役者の真似をしたり、演劇遊楽に
耽
(
ふけ
)
ったりして、自分を単なる酔狂人にしつらえた。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
歌妓
(
かぎ
)
しら滝の歌」という五七調四行五節の新体詩を作って、わざと小畑のところに書いてやったりした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
一人の
舞妓
(
まいこ
)
のために、一人の
歌妓
(
かぎ
)
のために、某氏の情婦のために、あるいは某夫人の
贔屓
(
ひいき
)
の女のために、
歌劇
(
オペラ
)
を上演するのだ。君らは
淫猥
(
いんわい
)
なことをしか頭においていないんだ。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
女の鏡台多く
据
(
す
)
ゑ並べありて、数人の
歌妓
(
かぎ
)
思ひ思ひに
艶
(
なまめか
)
しき身の
投
(
なげ
)
ざまを示したり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
自分に義理を立てて、さてはあの女は
歌妓
(
かぎ
)
とまで身をおとしたのか……すまぬ!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“歌妓”の意味
《名詞》
宴席などで歌を歌う芸妓。
(出典:Wiktionary)
歌
常用漢字
小2
部首:⽋
14画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“歌妓”で始まる語句
歌妓楽女